ついたて将棋の手筋 vol.1

今日はついたて将棋の手筋を思いつく限り紹介します。まだ初段レベルの実力の私ですが、僭越ながら色々と書かせていただきます。

 

【1】玉の探索

手筋① 5一に大駒を打つ。

まったく相手の玉の位置がわからない時に有効。反則なら居玉の可能性が高く、5一角の場合は王手がかかる可能性もある。間に邪魔をする駒がない時は1五や9五まで相手玉を探索できるので調べ漏れの防止になる。5一飛の場合は王手がかかることは少ないものの、次に6一や4一の金をタダで取れることが多い。

手筋② 8六桂、2六桂

2級〜4級レベルの相手に有効。端の4段目に玉を移動させるプレイヤーが多いため、意外と王手がかかる。ただし、王手がかかったとしても端(1行目や9行目)ではなく7四や3四に玉がいた可能性もあり、そこは注意が必要。特に初段以上の相手では7四や3四に玉がいて王手がかかり、その後6三や4三に逃げられることが多い。

手筋③ 反則の利用

あるマスの近くに駒を打とうとして反則を数回続けてしまった時には、その付近に敵玉がいる可能性が高い。また、あるマスに駒を打とうとして反則し、その一つ先や手前のマスに駒を打とうとしても反則になった場合には、そのいずれかが玉であることも。

 

◎ポイント

低級(5級以下1300点未満)の相手は居玉が多い。

中級(2〜4級)の相手には8六桂や2六桂が有効。

上級(1級1600点以上)の相手の玉は6三や7四に多い。

加えて、、、自玉の位置は7七や3七がオススメ。攻めが得意な人は意外と6一や4一あたりに玉を動かしておくのもいい。あまり玉の移動に手数をかけすぎるのは禁物。

 

【2】中盤の手筋(攻め)

序盤の手筋≒戦法なので、いずれ戦法をまとめた記事を書く時に一緒に書くつもりです。

手筋① 二つ前の歩

相手の歩を取って取り返された後、そのマスの二つ手前に歩を打つ手筋。自分の飛車がいる列で交換したら飛車を逃げたくなる気持ちになるが、特に上級者相手の時はあまり逃げなくても良く、その代わりにこの手筋をするのが有効。中級者は交換した駒の一つ前に歩を打つことが多いが、こちら側は歩を二つ手前に打っているので、次の手番でそれを一つ前に進めれば、相手の打った歩を取れる。また、相手が仮に歩を打って受けていなくても、そのまま順次歩を進めれば相手に気づかれずと金をつくれることも少なくない。

手筋② 集中砲火

他の行における攻め合いで金銀桂香といった駒を取れた場合、そことは違う行(3~5行ほどずれた行)に飛車を動かし、その行の歩を5段目まで進める。次に、その行の3段目に利かせるように先ほどの駒を打ち、歩を進めていく。桂をいちいち跳ねたりするのは手数がかかりすぎだが、駒を打って一気に攻め切れば早い段階で優勢になれる。相手が別の行に気を取られているうちに、どんどん駒を打って集中砲火しよう。場合によっては飛車を回る必要もないくらいの破壊力を持つ。ちなみに、歩を4段目まで進めても良いが、運悪く、成ろうと思った直前に取られることもあるので注意。

 

まだまだ書きたいことは山々ですが、今日はこの辺りで。ではまた、、、